以前のデザインのJRパス。最近は機械発券のものに変わった模様。 (C)JR Rail Pass Inside - Jenn.jpg / jfeuchter

ジャパンレールパス(JRパス)の使い方。元が取れる乗り方と、乗れる列車を整理。

日本国籍の方へのJRパスの販売は2017年3月末日で終了となります。
これまで諸外国で永住権を所持している方、日本国外に居住する外国人と結婚している方であれば、購入可能でしたが、今回の変更で販売は外国のパスポートを所持し、短期滞在で入国される方のみが対象となります。販売は3月末日ですが、引き換えは6月30日まで可能ですので、3月末日に購入し、6月に日本を旅行することは可能です

以前のデザインのJRパス。最近は機械発券のものに変わった模様。 (C)JR Rail Pass Inside - Jenn.jpg / jfeuchter
以前のデザインのJRパス。最近は機械発券のものに変わった模様。 (C)JR Rail Pass Inside – Jenn.jpg / jfeuchter

海外在住者にはお馴染みのJRパス。基本的な使い方などは、公式サイトにあるので、そこは書きません。この記事では、公式サイトでは詳しく触れられていない、以下の2点に絞ってお話します。

1. 元を取るにはどのくらい乗れば良いのか?
2. JR以外乗れない列車に対する追加料金は?

※投稿内容は執筆時の情報に基づいています。

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元を取るには、どのくらい乗れば良い?

まず、以下の表をご覧ください。主な行き先への片道運賃と通常期指定席特急料金の合算です。料金計算においては、新幹線が利用できる区間は新幹線を、それ以外の区間では昼間の特急を使っています。

駅名 東京 大阪 名古屋
札幌 23270 32400 30180
新青森 16870 26110 26250
盛岡 14140 23300 21080
秋田 16810 26250 24030
仙台 10390 21390 19170
山形 11030 21830 19930
新潟 10720 21390 19170
名古屋 10580 6180
高山 13300 10310 5870
金沢 13170(*) 7440 8280
大阪 13750 6180
岡山 16160 5660 10380
広島 18050 9950 13430
博多 21720 14590 17530
熊本 24750 18320 20450
鹿児島中央 28030 21600 23730


*東京~金沢の最短最速ルートは上越新幹線の越後湯沢経由、北越急行線を走る特急「はくたか」利用ですが、北越急行線はJRパスでカバーされません。ここでは、JRパスで完全にカバーされる上越新幹線長岡経由の運賃を利用しています。「はくたか」利用における追加料金は後述します。

JRの運賃の計算方法は複雑で、片道単純に上記料金を合算すれば良いと言う物ではありませんし、片道601km以上の往復であれば、1割引になる往復割引もあります。ただ、JRパスの購入に際しては、これらの料金がひとつの目安になります。例えば・・・

  • 東京~大阪の往復では、7日間パスの料金に少し足りない。
  • 東京からは青森、秋田へ往復すれば、7日間パスの元が取れる。
  • 大阪からは博多へ往復すれば、7日間パスの元が取れる。
  • 名古屋からは仙台、山形、新潟あたりが、7日間パスの元が取れる行き先。広島では少し足りない。

といったところです。

1区間ごとの運賃計算なら、Hyperdia(ハイパーダイヤ)で計算できるので、ご参考に。

JRじゃないのに、乗れる列車


青森~八戸間の第三セクター化に伴い、完全な飛び地になってしまった大湊線。大きな地図で見る

まず、東京モノレール。JR東日本傘下なので、乗ることができます。

※羽田到着後から、JRパスを使おうとお考えの方。そこでJRパスに交換できないかもしれません。というのも、羽田国際線ターミナルのモノレール改札口の横には、JR EAST Travel Service Centerがあり、ここでパスの引き換えができます。ただし、ここは11:00~18:30までという、なんとも中途半端な時間しか開いていません。羽田に着く国際線は早朝または深夜が大半なので、ここでのパスの交換は、正直あまり使えません。

そして、青い森鉄道の八戸~青森間の普通または快速列車も乗車可能。これは、東北新幹線の八戸~新青森開業後に平行している在来線が第三セクター化されたのに、伴って、他のJR線と全くつながりを無くしてしまった大湊線(野辺地~大湊)をカバーするための方策です。ただし、青い森鉄道区間では、野辺地、青森、八戸以外の駅では途中下車は不可です。余談ですが、この特例は青春18きっぷにも適用されています。

乗れない列車、乗れない座席

のぞみ、みずほ

説明不要ですね。全額支払いが必要なので、JRパスとは全く関係ない列車です。
ちなみに、東北新幹線を走る最速列車の「はやぶさ」、最近デビューした秋田新幹線の「スーパーこまち」には乗れます。

グランクラス

はやぶさ登場ともに、グリーンクラスの上を行く座席として新規設定されましたが、この座席はグリーンパスであったも、カバーされるのは運賃のみ。普通車用、グリーン車用ともに、グランクラス料金だけではなく、特急料金も必要なので、要注意。

夜行列車

最近ではすっかり少なくなってしまった夜行列車ですが、原則、乗車する場合には、特急料金と寝台料金が必要です。
ただし、夜行列車にも寝台料金なしで乗れるものがあり、これは昼間走っている特急の指定席と同じ扱いなので、JRパスで全額カバーされます。こちらの情報はジャパンレールパス利用、追加料金なしで乗れる夜行列車をご参照ください。

JRハイウェイバス

2013年3月31日引き換え分までは乗れましたが、以降は乗れなくなりました。現在乗れるのは一般路線のみですが、観光で乗ることが出来る路線は限れており、また、JRバスの会社によって扱いが違い、一般路線でも乗れない場合があります。JRバスについては、過去記事こんなところにも行けてしまう!ジャパンレールバスで乗車可能なバス路線を一挙紹介。をご参照ください。

私鉄線や第三セクター路線を走る場合の追加料金

JRの特急には、JR路線でないところを走るものがあり、そこで乗車する場合には、追加料金がかかります。以下、主な列車と2013年4月1日現在の追加料金をまとめました。

踊り子号・スーパービュー踊り子号

下田や修善寺に行く列車で、伊東~伊豆急下田、三島~修善寺間が、それぞれ伊豆急行、伊豆箱根鉄道という私鉄線になるため、追加料金が必要です。追加料金は、三島~修善寺は一律500円。伊東~伊豆急下田が運賃1570円、自由席特急料金400円、指定席特急料金500円、グリーン車は踊り子号が900円、スーパービュー踊り子号が1150円です。伊豆急下田以外の駅の場合でも運賃以外はすべて同じです。運賃は伊豆急行のホームページでご確認ください。

日光号、スペーシア日光号、きぬがわ号、スペーシアきぬがわ号

新宿から日光、鬼怒川温泉への直行列車です。大宮の先の栗橋からは東武鉄道になるので、追加料金が必要。料金は運賃940円、特急料金2010円です。
宇都宮まで東北新幹線で行き、そこから日光線に乗り換えれば、追加料金ゼロです。乗換えがあって、日光線は普通電車しかありませんが・・・

在来線最速の時速160kmで走る特急はくたか (C) JP Rail
在来線最速の時速160kmで走る特急はくたか (C) JP Rail

はくたか号

上記、金沢への最短ルートでも触れましたが、越後湯沢の先にある六日町から犀潟までは、北越急行線になるので、追加料金が必要。料金は運賃が950円、指定席1740円、または自由席1130円、またはグリーン車は2630円です。

ワイドビュー南紀号

名古屋から南紀方面への特急列車。途中の河原田~津間は、伊勢鉄道のバイパス線を通るので、この区間の追加料金が必要。全部まとめてで800円です。

はしだて号

京都から天橋立方面へ直行する特急です。福知山から先は、北近畿タンゴ鉄道線になるので、追加料金が必要。福知山~天橋立間で運賃750円、自由席特急料金が630円、指定席は730円です。

スーパーはくと号

大阪、京都から鳥取への最速列車です。上郡から智頭まで智頭急行線を走るので、運賃1260円に加え、指定席特急料金510円、または自由席特急料金410円、またはグリーン車料金1020円が別途必要です。

南風号・しまんと号・あしずり号

岡山または高松から高知を経由して、中村、宿毛方面へ走る特急です。窪川~宿毛間が土佐くろしお鉄道線になるので、要追加料金。窪川~中村間が合計1660円、窪川~宿毛間が2350円。グリーン車の場合、窪川~中村間の場合のみ、200円引きです。

数少ない「ブルートレイン」北斗星 (C) JP Rail
数少ない「ブルートレイン」北斗星 (C) JP Rail

北斗星号・カシオペア号

青森~盛岡間は第三セクターである青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道線を通るため、この部分での運賃、特急料金が必要となります。
※寝台列車の場合、青森~八戸間はJRパスでカバーされる特例は認められません。
運賃および特急料金の合計が8270円。この金額には、JRパスでカバーされないJR路線分の特急料金と寝台料金は一切含まれません。これに乗ると、結構高くつきます。(私は北斗星に乗りましたが・・・)

うまくパスを使って、乗り倒してください!

「ジャパンレールパス(JRパス)の使い方。元が取れる乗り方と、乗れる列車を整理。」への5件のフィードバック

  1. 今年の夏ジャパンレールパスを使って旅行をしようと思っているので、色々な情報、とても参考になります。

    ところで、購入資格について、永住権を持っている日本人として購入予定なのですが、子どもが二重国籍なので、購入資格がありません。その場合、もう一つの、外国のパスポートで入国しないとダメなようですが、日本の移民局は、日本のパスポートを持っているのに外国のパスポートで入国するのを許可してくれるものなのでしょうか?(子どもなので、私も一緒に外国人の列に並ばなくてはいけないので、日本人であることはバレると思います)

    家族での国内旅行は何かとお金がかかるし、ぜひこのパスを活用したいと思っているのですが、調べるうちに不安になってきたので…。ご存知でしたら、どうぞよろしくお願いいたします。

    1. Kayさま

      法的に許されている二重国籍ですよね?
      私の居住国であるカナダでは、未成年の間は二重国籍で、その後、どちらかの国籍を選ぶことになりますが、その状態ということでしょうか?

      でしたら、外国籍のパスポートで入国できるはずですよ。
      仮に日本のパスポートで入国しても、JRパス交換時に、法的に二重国籍が認められている状態で、海外在住であるということがきちんと証明できれば、大丈夫だと思います。
      具体例は、パスを購入されるエージェントさんに確認してみると良いと思います。そういう事例をたくさん持っていると思います。

      管理人

  2. 早速の返信ありがとうございます。
    実は子どもが生まれてから初めて入国したときに、日本のパスポートがなくて、もう一つの国のパスポートで入国して嫌味を言われたことがありまして…。

    パスを購入する際に、確認してみます。

    どうもありがとうございました!!

  3. 宿泊先についてアドバイスお願いできたら光栄です。約15年前にこのパスを使い家族旅行をしました。その際は適当に駅で素泊まり宿に電話して博多から北は北海道まで1週間旅をしました。これは勇気がいると思いますが、とっても思いつつくままに旅が出来て大変楽しかったのですが、今では無謀だと思われますか?

    1. Hidemi さま

      15年前と現在の最大の違いは外国人観光客の数ですよね。
      私は2月に日本に行き、角館、名古屋、金沢、高山、白川郷、松本、長野と回ってきましたが、とにかく外国人が多かったです。特に角館と白川郷は9割外国人という比率で、彼らなしでは商売が成り立たないのでは?と考えさられるほどでした。

      最近では、以下の観光地が外国人観光客に圧倒的な人気と言われていますので、この場所を宿泊地として避ければ、問題ないと思います。

      札幌、函館、東京、河口湖、箱根、名古屋、高山、白川郷、金沢、京都、大阪、博多、由布院

      もちろん、これらの都市でもホテルはあるのでしょうが、かなり値段が高くつくと思います。特に、当日予約でしたら、なおさらだと思います。
      ただ、街の中心地を外す…、例えば、東京なら大宮辺りに泊まるなどすれば、そんなにスペースもきつくないと思います。

      以上、ご参考になれば、幸いです。

      管理人

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