カナディアンロッキーの宝石とも称されるレイクルイーズ(ルイーズ湖)。レイクルイーズに限らず、カナディアンロッキーの湖は冬場凍結し、どこからが湖なのか?その境界も分からないほどです。そして、夏に氷解し、美しいエメラルドグリーンの湖面を見せてくれるわけですが、それはいつなのでしょうか?パンフレットなどでは、5月下旬とか6月上旬と書かれていますが、では、5月上旬に見たら、どんな風にみえるのでしょう?
今回の記事では、レイクルイーズがどのように溶けていき、いつごろから凍り始めるのか?その過程をご紹介したいと思います。
冬の完全凍結
まずは冬の様子からご紹介します。こちらの写真から。
湖上の一部はスケートリンクになり、真っ白。12月から3月いっぱいまでは完全に冬です。
4月に入ると、多少溶けてきますが、それでも湖面が見えるというほどでもなく、湖と湖畔の境界線が何となく分かるという程度です。
春の湖の様子
凍結した湖が溶けていくまでの時期。ゴールデンウィークの時期に来られると、まだ凍結しています。ただ、湖畔から見ると真っ白な湖ですが、フェアモント・シャトー・レイクルイーズの高層階から見下ろすと、かなりエメラルドグリーンの湖面の色が確認できます。夏のように完全ではありませんが、夏の色が想像出来るぐらいのレベルにはなります。
夏の湖の様子
6月に入ると、よほど春に冷え込まない限り、完全に溶け、夏の観光シーズンとなります。ただ、湖は時間によっても、大きくその表情を変えます。
よく見られる湖上に周りの風景が映り込む以下のような写真。
これは朝早くや夕方遅めの気温が低めの時間帯に見られます。日が高くなってしまうと、気温が上昇し、空気の対流で風が出ますので、湖面も波が立ち、湖面に山々が反射する風景が見られないことめったにありません。
再び、冬の凍結期へ
湖は11月中旬くらいまでは通常凍結しません。ただ、11月となると気候は完全に冬。湖が凍っていないだけです。
このように1年がめぐります。真夏もいいですが、個人的には5月下旬からの溶け始めの時期が一番お気に入りです。