スキーリゾートのイメージが強いウィスラー・ブラッコムですが、夏も非常に魅力的な観光地です。ゴンドラとリフトで頂上まで簡単にアクセスでき、その頂上から360度に広がる大パノラマは絶景と呼ぶにふさわしい風景です。
ウィスラーとブラッコムの2つの山を結ぶゴンドラ、「ピーク2ピーク」が開通して以来、2つの山の双方を簡単に楽しむことができるようになり、変化に富んだ観光ができるようになりました。
先日久々にウィスラーを訪れ、実際にゴンドラに乗ってきましたので、その際の様子などを合わせ、ウィスラー・ブラッコムの夏の観光についてご紹介したいと思います。
※写真多めの記事ですので、ちょっと重いかもしれません。ご容赦ください。
チケットは事前購入がベスト
ゴンドラに乗るにはチケットが必要ですが、5日以上前に購入するのと、5日未満に購入する場合では料金が異なり、5日以上の方が$5.00安くなります。2015年の料金は6月下旬から9月上旬のピークシーズンで$49.95+税金。詳しくはウィスラー観光局公式サイトに掲載されています。
チケット購入はウィスラー・ブラッコムの公式サイトにて、オンラインで購入が可能です。
ちなみに5日を切って購入する場合でも、オンラインでの購入がおススメです。というのは、当日窓口で購入すると長蛇の列に並ばなくてはならず、それだけで時間を浪費してしまいます。
と、ここまで説明しておきながら、実は現地で購入でき、5日前のオンライン料金よりも安い購入方法があります。それはJTBウィスラーオフィスで購入するという方法。2015年夏の料金では5日前のオンライン正規料金が税込みで$55.54。これがJTBで購入すると税込み$53.00でした。料金が安く、行列に並ばなくても、すぐさま購入できます。日本語で購入できるのも便利です。
来年2016年も同じように安い料金でチケットが販売されるかどうか分かりませんが、行く前に一度確認しておいて損はないと思います。詳しくは下記サイトにて。
しかし、窓口価格より安くするならともかく、5日前のオンライン価格よりも安く設定するなんて、そこまでやってしまって大丈夫なのかと、ちょっと心配になります。
観光コース
ウィスラーからのゴンドラ、ブラッコムからのリフト、どちらからでも上がれます。また、両山はピーク2ピーク・ゴンドラにて結ばれていますので、上がってからの往来は自由です。
今回の私のルートはウィスラーから上がり、ウィスラー山頂に登って、ピーク2ピークを経由してブラッコムから下りて来るというルートを取りました。
今回はこのルートに沿ってご紹介します。
ウィスラーゴンドラで8合目ラウンドハウスへ
夏のウィスラーはマウンテンバイク天国。冬のゲレンデが夏はそのままマウンテンバイクのダウンヒルコースになります。ゴンドラも観光客とライダーで並ぶ列が分けられており、乗るゴンドラも分けられています。
ゴンドラに乗る行列でも、チケットを事前に購入せずに並んでいて、改めてチケットを買いに行く人が散見されました。あまりきちんと案内されている感じではなく、この辺りはもの少し分かりやすい案内が必要かと思います。
ゲートでチケットをスキャンして、ゴンドラ乗り場へ。チケットを見せる場所はここだけです。
ゴンドラはよほど混み合っていなければ、相乗りにならず、グループ単位で乗ることができます。
このウィスラービレッジゴンドラで標高1850mのラウンドハウスに到着します。
ラウンドハウスはレストラン、ショップなどが入ったロッジで、ウィスラーの要所と言える場所です。ここを起点にブラッコムへ渡るゴンドラ、ピーク2ピークがあり、また、少し歩いた場所に山頂へ上がる「ザ・ピーク」という4人乗りのゴンドラへアクセスできます。
ザ・ピークでウィスラー山頂へ
ウィスラー頂上を目指すには、ここから少し歩いて頂上までのリフト、「ザ・ピーク」に乗り換えです。(もちろん歩いてでも上がることができます)乗り場までは10分ほど歩きますが、整備されたトレイルで下り坂。考えてみれば、ここはスキーゲレンデ。ゴンドラの降り場から次のリフトへの乗り場までの移動が下りなのはごく当たり前のことです。
急峻なリフトで進むごとに、周囲のダイナミックな風景が近づいてきます。
振り返れば、ウィスラービレッジが遥か彼方に。
そして山頂に。
ウィスラーの裏側にある風景が大パノラマで楽しめます。
山頂付近には手軽に回ることのできるトレイルがあるので、軽く歩きたい方にはぴったりです。
山頂からラウンドハウスへの下り道
山頂からはリフトに乗って下ることができますが、歩いて下るのがおススメです。砂利道ですが、車も通ることができる(実際に業務用のトラックがたまに走っている)ほど、しっかりとした道路を下っていきますので、歩きやすい靴を履いていれば、問題ありません。全部下りなので、特に体力がなくても大丈夫です。
せっかくのウィスラーですから、これくらいは歩いて、山の美味しい空気とハイキング気分を味わってみてはいかがでしょうか?私は子供連れだったので、これをハイキング代わりにしました。
ラウンドハウスでの食事
ウィスラーゴンドラの終着駅であるラウンドハウスで食事をするケースが大半だと思いますので、ここでの食事にも触れておきましょう。
館内にはカフェテリア式のレストランと、きちんと席に付くレストランの2つがあります。
さて、料金ですが、そこは世界有数の観光地ウィスラー。決して安くありません。カフェテリア式でもハンバーガーのセットが$15.00程度しますので、市中価格の1.5倍くらいが目安になるのではないでしょうか。
ウィスラーとブラッコムを結ぶピーク2ピークへ
ピーク2ピークとは、一旦山に登ってしまうと、双方に行き来することができないウィスラーとブラッコムを結ぶために作られたゴンドラ。途中3km以上にわたって支柱がなく、地面からの高さは436mというゴンドラのワールドレコードホルダーです。
ゴンドラはウィスラーゴンドラよりもかなり大きく、最高で28名まで乗ることができると説明されていました。いつも混み合っているので、もちろん相乗りになり、立ったままでの乗車になることがほとんどです。
ゴンドラには床がガラス張りになっているものがあり、よりスリルを味わいたい人はこのゴンドラがおススメ。ゴンドラ乗車前の列には、ガラス張りゴンドラ用の列があるので、そちらに並ぶと乗ることができます。ただでさえ高いところを通るゴンドラなので、高所恐怖症の人には絶対におススメできないゴンドラです。
実際に乗ってみると、途中の最高地点ではゴンドラに乗っているというより、空を飛んでいるといった感じ。下だけ見ているとゴンドラのケーブルも見えないので、あまりに高過ぎて、実感がわきません。
ちなみにウィスラー・ブラッコムの観光1日券はウィスラーゴンドラやブラッコムのリフトなど、山上に上がるものは1日1度しか乗れないので、一旦下山してしまうと、1日券は無効になりますが、山上の乗り物に関しては無制限に乗ることができます。(実際にチケットのチェックもありません)なので、このピーク2ピークや山頂へのリフトは何度でも乗ることができます。
ブラッコム側での食事など
ブラッコム側にもランデブーロッジというレストランがあるのですが、私が訪れた際には改装工事中。この冬にはオープンするそうなので、来年夏のシーズンにもオープンするのではないでしょうか。ハンバーガーなどの通常メニューに加え、東南アジア系のエスニック料理、メキシカンなどが供されるということで、幅広いメニューが期待できそうです。
ただ、お値段もウィスラーのラウンドハウスと同様に、かなりのものになりそうですが…
ブラッコムに到着すると大勢の人だかり。
何かと思って見てみると、そこには・・・
マーモット。岩場に住む動物で、大きなリスのような動物。天気の良い日には岩の上で昼寝している姿がしばしば見受けられます。
ブラッコムからリフト2本で下山
ブラッコム側から下山しましたが、ブラッコムではゴンドラではなく、ソーラーコースター、ウィザードというクワッドリフト2本の乗り継ぎで山麓と繋がっています。
リフトには風除けの風防が付いていますが、寒い日は往復ともにウィスラーのゴンドラを使う方が無難です。
ブラッコムのキッズゾーン
ブラッコムのベースであるアッパービレッジにはファミリー・アドベンチャー・ゾーンというキッズ向けのアトラクションが、夏休みシーズンを中心に設営されています。
ボブスレーのようなコースタースライド、迷路、ミニゴルフ、ゴーカートなどがありますが、いずれも規模は小さいので、小学校低学年までの小さな子供向けです。1日潰せるような施設ではないので、ちょっとした空き時間に立ち寄るくらいのものと考えてください。
ブラッコムからウィスラーへの移動
ウィスラービレッジのどこに行くかによりますが、ブラッコムのベースからウィスラービレッジの入り口までなら、歩いて10分ほどの距離です。途中フィッツシモンズクリークという川を渡るルートで、トレイルというよりも舗装された歩行者専用道路といった感じです。双方のビレッジを行き来する道路なので、人の往来も多く、まず道に迷うことはありません。
以上、ウィスラー・ブラッコムの夏の観光についてのご紹介でした。
夏のウィスラーは超おススメです。ぜひ、お越しください。