VIA鉄道カナディアン号 乗車記その7 昼食とカナディアンロッキーの車窓

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VIA鉄道カナディアン号 乗車記その6 カムループス駅停車とコーチクラス席からの続き

カムループスを出発すると、次はジャスパー。カナディアンロッキー越えという、この列車のハイライトの区間に差し掛かります。冒頭の写真、カナディアンロッキー最高峰のマウントロブソンは、その中でも最大の見所です。

といっても、カムループスを出た後は、まだまだロッキーは遠く、しばらくはトンプソン川に沿って、なだらかな谷の風景が展開します。

そんな風景に目をやりながら、のんびりと過ごしていると、あっという間にランチタイム。昼食、夕食ともに、ファーストシーティングの予約をしたので、11:30という比較的早目のランチです。朝食は一人でテーブルを占有できましたが、ランチはそういうわけにはいかず、各テーブルともにぎっしり。私はいずれも一人旅の方ですが、おばさん一人、おばあちゃん二人と相席。エコだの、リサイクルだの、高尚な話に花を咲かせながらの食事となります。特におばあちゃんの一人は、私の家の近所の方で、世間の狭さを実感。

さて、昼食のメニューです。

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最初にスープかジュースの選択。
そしてメイン4種からの選択ですが、この日は七面鳥のサンドイッチ、海老と貝柱のソテー、シトラスサラダ、チキンのラビオリというラインナップ。
そして、デザートはシンプルにバニラアイスでした。

私は、メインにはチキンのラビオリをチョイス。

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おそらく、昼食のメインの4種では一番無難なトマトソースの味付けで、万人向けのものだったと思います。

ちょうど昼食の際、車窓にピラミッドフォールズという滝が見えました。

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ここでは、列車は徐行し、十分に車窓を楽しませてくれます。その日の列車の運行状況にも寄りますが、私の乗車時には12時ごろに見られました。滝はジャスパー方向に向かって、進行方向右側に見えます。

昼食が終わると、来るべきロッキーの車窓に備えて、スカイラインカーに陣取ります。ちょうど、昼食時ということもあって、スカイラインカーも比較的空いており、これもファーストシーティングの恩恵だと思います。また、後で分かったのですが、ダイニングカーが混雑すると、予約時間がずれ込んでいくことがあり、ランチの場合、最終シーティングの3回転目には30分ほど遅れてました。そういう意味でも、予約時間に確実に食事ができるファーストシーティングがおススメです。

さて、いよいよカナディアンロッキーに差し掛かります。マウントロブソンが見えてくる際には、車内アナウンスがあります。これはジャスパーに向かって、進行方向正面から左手に掛けて見られます。

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上の2枚の写真は、いずれもスカイラインカー2階ドーム部分の最前列で撮影したものです。最前列は特等席なので、譲り合いながら、シャッターチャンスをうかがいました。

この日は大変好天に恵まれ、ほぼ完璧な姿のマウントロブソンを拝むことができましたが、山頂まで見えるのは年間30日ほどしかなく、ここまできれいに見えるのは稀です。実際、過去10回ほどクルマで通ってますが、完全に見えたのは1回だけ。いずれも半分くらいまでしか見えなかったので、この日は感動すら覚えました。

マウントロブソンを通過すると、左側に渓流が見え、これがやがて右側に移動。そして、15分後くらいに、今度は右手に湖が見えてきます。

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この湖はムースレイク。実際、ムース(へら鹿)が頻繁に見られることから、この名前が付いています。ご覧のように、美しいエメラルドグリーンの湖面が見られます。

この湖が見えると、ジャスパー到着まであと少し。やがて、右手には、ジャスパーのゴンドラ「トラムウェイ」が見えてきます。

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これが見えたら、ジャスパーに到着。カナディアンロッキーの北玄関口なので、多くの乗客がここで降ります。

では次回がシリーズの最終回。VIA鉄道カナディアン号 乗車記その8 ジャスパー到着と夕食、に続きます。

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