外国籍の人と旅行するなら、のぞみの自由席往復が激安で乗れます

新幹線その他のパス
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訪日外国人向けにはJRパスを始め、数多くのお得なパスがある昨今。しかし、これは短期滞在の旅行者向けのものであり、外国籍でも日本在住の方には無縁。

しかし、JR東海ツアーズが発売しているフレックスレールチケットは外国籍であれば、誰でも買えます。しかも、外国籍1名に対し、日本国籍2名まで買うことができ、血縁関係なども問われないので、友達でも問題なし。

今回はそのフレックスレールチケットの購入方法や使い方をご説明します。

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フレックスレールチケットとは?

東京〜新大阪、京都を始め、東京〜新大阪間の様々な区間でのぞみ自由席往復料金が安くなり、滞在場所で使えるクーポンまたはバスチケットなどのおまけが付くというもの。乗る列車はのぞみでなく、ひかり、こだまでも問題ありません。

JR東海ツアーズの販売なので、販売されている区間は東海道新幹線の東京〜新大阪区間内のみ。新大阪から西の方面への設定はありません。

また、フレックスレールチケットはJR東海ツアーズが販売しているパッケージツアーの一種なので、通常の切符とは異なり、駅では買えません。購入場所はJR東海ツアーズの店舗に限ります。また、通常の切符とは使用ルールも異なりますのでご注意を。詳しくは後述します。

フレックスレールチケットのラインナップ

以下、5種類があります。

料金は出発地により異なります。詳しくは上記各項目にJR東海ツアーズの公式サイト(英語)へのリンクを付けていますので、ご参照ください。

あべのハルカス
あべのハルカスからの眺め。フレックスレールチケット大阪のエクスペリエンスクーポンで入場可能。ただし、新大阪から最寄り駅の天王寺までは電車代は別払いになる。

東京、京都、大阪の各プランにはエクスペリエンスクーポンというものが付いていて、食事やアトラクションなどいくつかのメニューから一つ選択できます。

箱根エリアには伊豆箱根バスの2日間乗り放題パスが付いています。箱根エリアはほぼカバーされていますが、箱根でよく利用される箱根フリーパスとは異なり、箱根登山電車、箱根ケーブルカー、箱根ロープウェイ、海賊船には使えません。伊豆箱根バスが運行するバスのみが対象です。

富士エリアは少々微妙です。富士エリアといっても、新幹線の三島往復ですし、東海バスで行けるのは三島駅周辺、三島スカイウォークと箱根峠まで。河口湖や山中湖に行けるわけではありません。「富士エリア」と銘打つには少々無理があるような……。

有効期限

チケットは使用開始から7日間有効です。


東京駅を9月2日に出発

チケットは9月8日まで有効

9/29/3〜9/89/9
出発有効無効

別に9月3日に帰っても構いませんし、9月9日までに出発地に帰れば、問題ありません。

販売期間

現時点では2020年3月25日(箱根プランのみ3月31日)までの販売。ただし、年末年始の12月25日〜1月5日は出発不可となります。

購入場所と購入期限

JR東海ツアーズの店舗で購入します。先にも述べましたが、普通のきっぷのように駅のみどりの窓口や自動販売機では買えません。JR東海ツアーズの店舗は東京、品川、新横浜、名古屋、京都、新大阪の各駅にあります。

JR東海ツアーズ店舗リスト

他の店舗でも買えるようですが、購入に際し、予約の必要はなく、購入後すぐに使うことができるので、早朝出発の予定でない限り、駅構内のJR東海ツアーズの店舗で当日購入して問題ありません。

どのくらい安いか?

のぞみ自由席での往復料金とフレックスレールチケットの料金を比較します。まずはかなりお得な区間を見てみましょう。

区間のぞみ自由席往復料金フレックスレールチケット差額
東京・品川発〜新大阪往復27,720円23,200円4,520円
東京・品川発〜京都往復26,620円21,000円5,620円
新大阪発〜東京・品川往復27,720円21,800円5,920円
京都発〜東京・品川往復26,620円21,000円5,620円
名古屋発〜東京・品川往復21,120円16,400円4,720円
新大阪発〜三島往復23,540円18,000円5,540円
京都発〜三島往復21,360円17,500円3,860円
名古屋発〜三島往復15,820円13,000円2,820円
新大阪発〜小田原往復26,120円19,700円6,420円
京都発〜小田原往復23,540円19,200円4,340円
名古屋発〜小田原往復17,140円14,700円2,440円

上記料金にはクーポンやバス券に相当する金額は含んでいないので、それらに全く興味がなくても、十分に元は取れます。もちろんクーポンやバス券を使うなら、実質的なバリューはさらに高くなります。

また、細かいことですが、東京〜新大阪往復の場合、通常の切符では東京から出発しても、新大阪から出発しても料金は同じですが、フレックスレールチケットの場合、新大阪出発の方が東京出発よりも安くなります。

一方、ほとんどお得にならないケースもあります。特に東京、新横浜発の箱根、富士プランで顕著に見られます。

区間のぞみ自由席往復料金フレックスレールチケット差額
東京・品川〜三島往復8,140円8,000円140円
新横浜〜三島往復6,900円7,500円-400円
東京・品川〜小田原往復6,5607,000-440円
新横浜〜小田原往復3,9606,500-2,540円

これらの区間で乗るのは、ほとんどのケースがこだまです。しかも新幹線の近距離特例料金が設定されており、差額はほぼゼロです。むしろマイナスになっていて、バス券を使わないなら、利用価値はありません。新横浜から箱根プランに至っては、マイナス2,540円。何度も計算し直しましたが、マイナス2,540円です。首都圏から箱根に行くなら、箱根フリーパスを使ったほうが断然良いです。もしくは東京上野ラインとか湘南新宿ラインで小田原に行って、そこで箱根フリーパスを買ったほうが良いでしょう。

外国籍の方1名に対し2名まで

冒頭でも触れましたが、外国のパスポート保持者1名に対し、日本国籍の方が最大2名まで買うことができます。外国のパスポート保持者なので、旅行者である必要はありませんし、居住者でも全然問題ありません。また、家族や血縁関係である必要もありません。

例)
外国籍のご主人
日本国籍の奥さん
日本国籍のお子さん
の家族旅行

例)
外国籍の英語学校の先生
日本国籍の英語学校の生徒
日本国籍の英語学校の生徒
のグループ旅行

他にもいろいろな組み合わせがありますが、とにかく外国籍1名+日本国籍2名までなら大丈夫。もちろん全員外国籍でも構いません。

使用上の注意

利用にあたって、いくつかの注意点を上げておきます。

使えるのは自由席だけ

個人のビジネス客が多い新幹線では、途中駅からの乗車で並びの席を取るのは難しい。

席の指定は一切不可です。仮に自由席から指定席の差額料金を追加しても不可。このチケットは通常の新幹線の切符ではなく、JR東海ツアーズが販売しているパッケージツアーの一種であることがその理由です。なので、「自由席は嫌だ」という方は最初から対象外です。

隣同士で座れないケース

自由席オンリーなので、グループ旅行の場合、一緒に座ることができない可能性があります。東京から乗る場合、始発駅なので問題ありません。新大阪から乗る場合も、新大阪出発ののぞみを選べば、問題ありません。品川、新横浜、名古屋、京都からのぞみに乗る場合、隣同士の席の確保はかなり難しいでしょう。その点、考慮に入れておく必要があります。

途中下車不可、乗り換えは可能

通常の切符ではありませんので、出発地から目的地までの間、改札外に出ることはできません。ただし、乗り換えは可能です。一つ極端な例を上げておきます。

例)新大阪発フレックスレールチケット箱根プラン利用
新大阪(のぞみ)名古屋
名古屋(ひかり)静岡
静岡(こだま)小田原

ひかりで小田原に止まるものもあるので、現実的には新大阪からそのひかりに乗ったほうが便利です。

乗ることができるのは新幹線区間のみ

通常の新幹線の切符だと、新幹線の出発駅以外からも使えるケースがあります。

例)東京から新大阪の通常の切符
池袋から山手線で東京へ
東京から新幹線で新大阪へ
新大阪からJR京都線へ大阪へ

上記のような使い方ができるわけですが、フレックスレールチケットだと東京から新大阪までの区間のみだけが含まれており、その前の山手線やJR京都線などの乗車は含まれません。

まとめ

東京〜新大阪の区間利用であれば、自由席のデメリットもありませんし、割引率もかなり高いので断然おススメです。その他の区間は、自由席のデメリットを考慮してください。

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