ナイアガラの滝は観光ポイントは滝周辺に集中していますが、全部歩くには少々距離があります。それに冬場はもちろん、春秋でも朝晩は冷え込み、歩きは結構つらい。それにスパニッシュエアロカーのように、ちょっと滝から外れたエリアにも見どころがあります。こうしたポイントを自分で回るには、バスなどの公共交通機関の利用が不可欠。ナイアガラでは、これまでピープルムーバー↓というバスが走ってました。
Niagara Falls-2009-08-30-027 / pquan
ただ、このバス、使い勝手が著しく悪い!走るのはナイアガラ川沿いに走るのみで、駅、バスターミナルや主要ホテルでの停車はなし。冬場は完全に運休してしまう。普通こうしたバスがあれば、パッケージツアーなどでは、「おまけ」としてバス券を付けたりするのですが、この使い勝手の悪さから、ピープルムーバーは旅行会社にはほとんど見向きもされませんでした。
しかし、この8月から登場した新しいバスサービス「WEGO(ウィーゴ)」がこれまでの状況は打破。路線も4つに拡大し、主要ホテルやほとんどのアトラクションに停車。冬場も本数は減るものの、運行されており、使い勝手が大幅に向上しました!
これは使える!ということで、今回はこのバスの詳細をチェックしてみましょう。
料金とチケット購入
2014年料金です。
日数 | 24時間0 | 48時間 |
大人(13歳以上) | $7.00 | $11.50 |
子供(6~12歳) | $4.00 | $8.00 |
いずれも乗り放題、税込みの料金です。1回券はありませんが、700円程度で24時間乗り放題は破格の値段と言って良いでしょう。
チケット購入場所ですが、公式サイトに購入場所一覧があります。ナイアガラのホテルエリアであるフォールズビューカジノエリアとクリフトンヒルにいくつかの購入場所があります。
クリフトンヒルの購入場所をピックアップしました。
Howard Johnson Hotel by the Falls
シェラトンオンザフォールズから1本上がったビクトリア通り沿いで、小型のホテルやお土産物屋が並ぶところです。
フォールズビューカジノエリアなら以下の場所が該当します。
Comfort Inn Fallsview
Marriott Fallsview
オークスホテル向かいのコンフォートインと交差点挟んだ向かい側の高層ホテル、マリオットフォールズビューの2箇所。
また、アトラクションとの組み合わせの「ナイアガラアドベンチャーパス」というのもあり、これを購入すると、2日間のバス券が込みになります。含まれるアトラクションはホーンブロワーツアーズ(滝の遊覧船)、ジャーニービハンドザフォールズ、ナイアガラファーリー(テーブルロックにある4D仕様のシアター)、ナイアガラホワイトウォーターウォーク(滝の下流にある渓流沿いの遊歩道)の4つが含まれるタイプと、ホーンブロワーツアーズ(滝の遊覧船)、スパニッシュエアロカー、バタフライコンサーバトリー、フローラルショーハウスの4つが含まれるタイプがあります。どちらのタイプでも3つ回れば確実に安くなるので、バスの2日券を利用し、ナイアガラをくまなく回るなら、このパスは「買い」です。
ルートと使い道
ルートマップはこちらのPDFファイルで見られます。路線は4つあり、それぞれテーブルロックを起点にして、各方面を結んでいます。
Red Line – Lundy’s Lane = 西方に向かう路線で、ナイアガラ側のアウトレットなどへのアクセスに使えます。
Blue Line – Fallsview/Clifton Hill = ナイアガラの主要な2つの地域であるクリフトンヒルとフォールズビューカジノエリアを結びます。各ホテル間のアクセス、ホテルからテーブルロック、霧の乙女号などへのアクセスに利用。一番利用頻度が高い路線になると思います。
Purple Line – Downtown = バスターミナル、VIA/アムトラック駅へのアクセスに利用します。
Green Line – Niagara Parks = 川沿いのポイントを結びます。花時計、霧の乙女号、ホワイトウォーターウォーク、スパニッシュエアロカーなどへのアクセスに利用可能。かなり北まで行きますが、ナイアガラオンザレイクには行けません。
このように、アメリカ側の見どころ(風の洞窟、アウトレットなど)以外は、ほとんどのポイントを網羅しており、利用価値はかなり高いバスです。
運行頻度
5月から9月上旬までの観光シーズンは午前9時から午前1時まで、20~30分間隔で運行されています。それ以降10月までは、多少本数が減りますが、概ね夏スケジュールと同じ間隔で運行されています。スケジュールはこちら(5つのリンクのうちの下2つが該当)で確認できます。
冬場のスケジュールは明確ではありませんが、本数の間引き、運行時間の縮小などが考えられます。
バスの外観や車内について
まあ、普通のバスです。市バスみたいなものと考えてもらえば、良いと思います。新しいバスの画像は著作権をクリアしたものがないので、以下の動画でご覧ください。
外観↓
バスの車内の様子↓(最初に昔のバスの動画が流れますが、30秒くらいで現在のバスの動画になります)
オプショナルツアーとの比較
ツアーよりも自分で回ったほうが安い!と思われがちですが、結構そうでもありません。
ホテルからの送迎、日本語ガイドによる案内、ホーンブロワーツアーズ(遊覧船)の乗船(欠航時はジャーニービハインドザフォールズに入場)、テーブルロックの下車、その他車窓観光を含め、4時間のツアーで税込み$80.00程度が相場です。これに昼食とナイアガラオンザレイクとワイナリー訪問をを加えた8時間ツアーが$120.00程度。
8時間ツアーなら、バスで行けないナイアガラオンザレイクなどが含まれているので、結構バリューはあります。
4時間ツアーでは、自分で回ったほうが安いには違いありませんが、効率的に回ることを考えた場合、ツアー。じっくり自分でのペースで観光したいという方には、WEGOを使って自分で回るほうがお勧めです。
バスとツアー、うまく組み合わせて、楽しいナイアガラの旅を楽しんでください。