トロント~モントリオールの移動、航空機、列車、バスを料金と所要時間で比較

トロント
トロント~モントリオールのエクスプレス線の使用機材はプロペラ機のダッシュ8(実際の機材は改良型のやや新しいタイプです)
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toronto

カナダの一番大きな都市トロントと二番目に大きな町モントリオール。まさに経済の中心で、カナダの大動脈とも言える区間ですが、メープル街道の紅葉ツアーを始め、カナダの観光にも欠かせないルートのひとつです。

パッケージツアーで参加すれば、この区間は大半が航空機。または、変化を付けるためにVIA鉄道の利用といったところですが、長距離バスも高頻度で運行されており、自分で旅行するなら、バスも考慮に入れたいところ。

そんなわけで、今回の記事では、トロント~モントリオール間を移動するのに利用可能な、航空機、VIA鉄道、バスを比較していたいと思います。

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待ち時間と移動時間を考慮しても、フライトが最速

トロント~モントリオールのエクスプレス線の使用機材はプロペラ機のダッシュ8(実際の機材は改良型のやや新しいタイプです)
トロント~モントリオールのエクスプレス線の使用機材はプロペラ機のダッシュ8(実際の機材は改良型のやや新しいタイプです)

料金 $99〜
所要時間 約3時間30分(うち飛行時間1時間10分。残りは移動時間と待ち時間)

※モントリオール空港からダウンタウンへは最低でも$10.00のシャトルバス代金が別途必要です。

トロントとモントリオールという二大都市はビジネス需要が非常に高く、ドル箱路線。なので、便数もものすごく多く設定されています。トロント空港といえば、日本からの直行便を到着するトロント国際空港(正確にはトロント・ピアソン国際空港)がメインですが、実は国内線用にもうひとつトロント・アイランド空港(正確にはビリー・ビショップ・トロント・シティ空港)があります。

国際空港はダウンタウンからシャトルバスやタクシーを利用して、1時間くらいかかってしまいますが、トロント・アイランド空港はその名の通り、ダウンタウンの目の前に広がるオンタリオ湖に浮かぶ島にある空港で、無料のシャトルバスと同じく無料のフェリーを利用して、30分ほどでアクセスできます。また、トロント・アイランドへはフェリーの代わりに地下トンネルを利用することも可能。話のタネに、使ってみるのもあり。以下、地元のニュース映像ですが、感じはつかんでいただけると思います。

運行頻度は1日15往復以上あり、バス、鉄道に比べて最も高頻度です。ただ、バス、鉄道も同様ですが、ビジネス需要が旺盛な区間ので、週末や休日は本数が少なくなります。

無料のシャトルバスはユニオン駅前に立つフェアモント・ロイヤルヨークホテル前から15分おきに出発とこちらも高頻度で運行されています。

無料シャトル詳細サイト(英語)

トロント、モントリオールの両方で空港へのアクセス時間を見込まなくてはいけませんが、トータルで考えても4時間以下で移動する方法はないので、とにかく早く移動したいという方におススメの移動方法です。

ちなみに、トロント国際空港からも高頻度で運航されていますが、料金は空港使用税などの関係で、トロントアイランド空港発よりも高くなります。国際空港へのシャトルも無料ではありませんから、アイランド空港発が便利です。

両駅ともロケーションは最高の列車

コリドーと呼ばれるVIA鉄道の東部カナダネットワーク (C) VIA Rail Canada
コリドーと呼ばれるVIA鉄道の東部カナダネットワーク (C) VIA Rail Canada

最低料金 $44.07
所要時間 5時間前後30分

フライトにはかないませんが、最速の列車だと5時間弱なので、何とかフライトに対抗できる所要時間です。運行頻度は平日は6往復ありますが、週末は5往復。ビジネス需要にターゲットをあわせていることが明確なスケジュールです。ただ、所要時間が5時間を切る最速列車は2~3本ほどで、あとは軒並み5時間30分ほどかかりますので、後述するバスに比べて、所要時間のアドバンテージはありません。

座席は2+2列で日本の特急列車の普通車と同じレベルですが、航空機やバスに比べると座席間隔は広く、快適性はフライトとバスを大きく凌駕します。国内線フライトのエコノミークラスと新幹線の普通車の違いくらいですね。

列車内では無料のWi-Fiがあるのもプラス材料。スマホ、タブレット、PCなどがあれば、長時間の乗車も苦になりません。この座席環境が列車の最大の強み。

お値段高めのビジネスクラスだと食事が含まれるが、エコノミークラスだと車内販売を利用。ただ、座席に大きな差はない。 (C) VIA Rail Canada
お値段高めのビジネスクラスだと食事が含まれるが、エコノミークラスだと車内販売を利用。ただ、座席に大きな差はない。 (C) VIA Rail Canada

VIA鉄道にはビジネスクラスもあります。エコノミーとの比較などは、以下の記事をご参照ください。

メープル街道のツアーによく含まれているVIA鉄道コリドー号は乗る価値あり?ビジネスクラスとエコノミークラスの違いは?

トロントのユニオン駅、モントリオールのセントラル駅ともに、ダウンタウンのど真ん中というロケーションなので、アクセスもラクラク。これもフライトに大して優位に立つメリットです。

超格安料金!唯一夜行便の選択が可能な長距離バス

ロングボディーの2階建てバスで運行 (C) Megabus.com
ロングボディーの2階建てバスで運行 (C) Megabus.com

最低料金 $10.00+予約手数料$2.00
通常料金は$47.50〜
所要時間 5時間45分~6時間30分

大手のバス会社コーチカナダ(Coach Canada)がMegabus.comという名称で長距離バスを運行しており、1日8〜10往復と運行頻度も高めです。バスはダブルデッカーを利用し、大量輸送で値段が魅力のバスのLCCというべきもの。数ヶ月先の予約なら、$10.00という料金が普通に出てきます。

内装は2+2列のごく普通の座席配置で、LCCと同じく座席自体は特筆すべきものではありませんが、各座席にはコンセントが装備されており、車内Wi-Fiもあります。また、PCやモバイルで映画などの無料コンテンツも用意されています。(英語または仏語のみですが)

リクライニングも浅め (C) Megabus.com
リクライニングも浅めの座席 (C) Megabus.com

日本のように長距離バスの市場競争が激しくなく、そこまでバスの種類が増えるほど市場規模が大きくないため、値段を高めにして、座席のグレードを上げるというようなバスはありません。

また、バスの特徴の一つは午前0時頃に出発し、6時頃に到着する夜行便があること。体力に自信があって時間と費用をセーブしたいなら、これが最高の選択肢になります。

バスステーションはトロントが地下鉄ダンダス駅から1ブロック。モントリオールは地下鉄ボナベンチャー駅のそばと、ともにダウンタウン内なので、アクセスの問題はありません。

トロントバスステーション地図

モントリオールバス停地図


※モントリオールは他のケベックシティ行きなどの長距離バスのバスステーションと場所が異なります。

まとめ

長所と短所をまとめてみます。

 長所短所
フライト
(Air Canada)
速い高い
空港までのアクセス
鉄道
(VIA)
座席が快適
駅までのアクセス
料金、所要時間が中途半端
バス
(Megabus)
激安
夜行便
遅い
狭い

やはり一番速いフライトと、一番安いバスがわかりやすい選択肢ですね。
列車はバスほど安いわけでもなく、フライトのように速いわけでもありません。なので、時間や費用よりも広い座席間隔にバスとの差額の価値を見出せるかどうかがポイントです。

以上、ご参考になれば、幸いです。

おわり

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