スカイトレインの空港アクセス、カナダライン
個人旅行でバンクーバーに来たら、まず空港からダウンタウンへ向かうのが一般的でしょう。そこで、一般的に知られているアクセス方法を値段と時間、メリット、デメリットなどを合わせて比較してみます。
スカイトレイン・カナダライン（SkyTrain Canada Line）
バンクーバー空港とダウンタウンを結ぶ新交通システム。平たく言えば、電車です。駅は空港ターミナルの目の前にあり、見逃すことはありません。値段で言えば、これが最安値。
料金
時間帯や移動方向により料金が異なります。以下の表を参照してください。
| 区間と時間帯 | 大人 | 子供（5～13歳） シニア（65歳以上） |
|---|---|---|
| 空港→ダウンタウン 平日18:30まで | $8.75 | $7.50 |
| 空港→ダウンタウン 土日祝と平日18:30以降 | $7.50 | $6.75 |
| ダウンタウン→空港 平日18:30まで | $3.75 | $2.50 |
| ダウンタウン→空港 土日祝と平日18:30以降 | $2.50 | $1.75 |
スカイトレインの料金は平日の日中はゾーン制が適用され、高くなりますが、通勤ラッシュ時間帯を外れる平日の夜間と週末は安くなる仕組みです。ただ、空港から乗車する場合、空港使用料として別途$5.00が加算されるため、方向によって大きく料金差が出るわけです。
所要時間とスケジュール
バンクーバー空港～イエールタウン駅 22分
バンクーバー空港～バンクーバーセンター駅（パシフィックセンターに隣接。ダウンタウンの中心） 24分
バンクーバー空港～ウォーターフロント駅 26分
駅間の移動時間だけで見れば、これも最速です。運行時間は平日と週末で多少異なりますが、大体早朝5時前後から深夜1時前後です。
メリット
- 安い。
- 渋滞知らずで早い。
日本ほど渋滞するわけではありませんが、それでも通勤時間帯は10～15分ほど余分にかかります。 - 待たずに乗れる。日中は6～7分間隔で運行。最も頻度の低い深夜でも20分おき。
デメリット
- ホテルによっては駅から遠い。バンクーバーのダウンタウンはそれほど大きくありませんが、ダウンタウンには駅が2つしかないので、デイビーストリート界隈やグランビルストリート南側のホテルだと、スーツケース持っての歩きはきつい。スカイトレインからバスへの乗り継ぎは最初の乗車から1時間半以内なら無料。とはいえ、正しいバスに乗るのは旅の上級者向けだし、スーツケース持って市バス乗車は、これまた大変。
- 東京で言えば、お台場のゆりかもめ、大阪で言えば、南港のニュートラムみたいな小型の電車なので、大きなスーツケースを持って乗ると、結構大変。
エアロシャトル（Aeroshattle）
空港からダウンタウンの主要ホテルを結ぶシャトルバス。バスといっても実際には13人乗りのバンで運行されています。乗り場は国際線と国内線双方のターミナルにあり、到着階からターミナルビルを出た外側に乗り場があります。
※11月から3月までの冬季期間は運行していません。ご注意ください！
料金
大人が片道$14、往復$24.64．子供（12歳以下）片道$8.40、往復$16.80。いずれも税込みです。サイトの料金表には、「チップが含まれていません。15～20%程度が目安です」と記されていますので、「払ってください」ということなのでしょう。そう考えると大人片道$16～17、子供片道$10前後となります。
所要時間とスケジュール
現在運行していないのですが、これまでのスケジュールを見る限り、午前8時から午後7時までの1時間おきに運行されています。所要時間は非常に降車または乗車するホテルによっても異なります。ダウンタウンからのピックアップスケジュールを見ると、最初のホテルを6:00に出発し、最後のホテルを6:50に出発。それから空港に向かうようなスケジュールです。これに時間帯による交通渋滞を加味すると、最短で30分、最大90分程度とかなり開きが出ると思います。
詳細はシャトルのスケジュールページをご参照のこと。
メリット
- ダウンタウンの25のホテルに停車するので、ほぼダウンタウン全域をカバーしている。仮に自分のホテルにシャトルが止まらなくても、徒歩圏内にシャトルの止まるホテルがあるといった具合。
- ほとんどのホテルにダイレクトにアクセスできる割には、料金が手ごろ。
デメリット
- 冬は走っていない。
- 空港から乗車する場合は、予約の必要はないが、ダウンタウンから空港に向かう場合、事前予約が必要。
- ホテルによっては、かなり時間がかかる。
タクシー
料金は一番高いが、ホテルまで一直線。
料金
行き先は時間帯によっても異なりますが、大体$30～$35といったところ。これに15～20%のチップを加えます。総額$40以内と考えておけば、間違いないでしょう。因みに料金はメーター制。
所要時間
時間帯によっても異なりますが、休日の早朝など、交通量が少ない時間帯では30分を切ることもあります。逆にラッシュアワーでは45分くらいかかります。
メリット
- 速い。
- ホテルに横付け。歩く必要なし。
- 3人だと、シャトル代金より確実に安くなる。ただし、バンクーバーのタクシーはプリウスなどの小型車も多いので、3人乗ると結構狭い。
デメリット
- 個人旅行者には高い。
結論
歩くのは構わない。とにかく安く！という方はスカイトレイン。3名集まろうが、スカイトレインが安いです。
あまり距離は歩きたくないが、料金は抑えてという方はシャトルバス。
3人で旅行するなら、タクシー。2人でもシャトルバスよりタクシーの方がバリューが高いですね。シャトルバスなら、下手すると1時間くらい待たなくてはいけませんから、待たずに済むというのは大きなメリットだと思います。
