VIA鉄道カナディアン号 乗車記その2 一人用個室の全貌を明らかに!

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夕闇迫るバンクーバー駅から発車の時間が近づいてきました。

夕闇迫るバンクーバー駅から発車の時間が近づいてきました。



VIA鉄道カナディアン号 乗車記その1 バンクーバー駅発車の記事からの続き

さて、いよいよ、自分の車両に乗り込みます。上の写真にあるように、プラットホーム=地面なので、各車両入り口にはステップが置かれています。車内に入ると・・・

通路

通路がものすごく狭い!

日本の寝台列車よりもさらに狭いです。大人がすれ違うのは不可能な圧倒的な狭さ。こちらの人は日本人よりも大きいからとか、そういうレベルではなく、日本人だろうがカナダ人だろうが、成人なら、すれ違いは不可能です。通路でばったり鉢合わせたら、誰かの個室に入るか、どちらからデッキに戻るしかありません。普通に一人で歩いても、何となく体がやや斜め向きになってしまいます。

そして、個室に入ります。

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幅1mくらいの椅子がどーん。

では、室内の設備を見ていきましょう。

まず洗面台。

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上の白い板は跳ね上げられますので、洗面台兼テーブルとして使用します。
ただ、テーブルといっても、物を書いたり、PC置けるほどのスペースはありませんので、あくまで、洗面台として使っていない時の有効利用といった感じです。

そして、各種スイッチ類。

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上から順番に、車掌を呼ぶボタン、天井のライト、洗面台のライト、扇風機(部屋の隅っこにあります)のスイッチです。そして、その下にはコンセント。

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ご覧の通り、形状は日本とほぼ同じ。ただ、電圧が110Vと若干高めなので、日本から持ってきた機器を利用する場合、個人責任でお願いします。私のように取材で乗っていると、デジカメやPC、携帯の充電などがあり、コンセントが2つあるのは助かります。

そして、この部屋の最大の特徴のご紹介。

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座席の目の前にある、この台。普段は足乗せ台として使えますが、ふたを空けると・・・

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トイレ!

いくら一人部屋といっても、寝室=トイレってのもどうなんでしょう?
私は分かっていて乗っているから良いものの、日本の感覚では受け入れられないと思います。じゃあ、こちらの人なら大丈夫なのか?というと、結構大丈夫そう。乗っている人が結構しました。ただ、私の部屋の前の空室を覗き込んでいるカップルが、

「これ、トイレなんだせ!信じられるかい、ハニー」
「ええ、マジで!スウィーティー」

みたいな会話をしていたので、やっぱり、こちらの人でも万人受けするわけではないようです。
ちなみに、このカップル、私が部屋にいることに気づいていなかったようで、その後、後ろの個室にいる私を見て、バツが悪そうにしていました。(苦笑)

トイレの上に並べてみた、部屋にあるパンフレット類。

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トイレから視線を上に持っていくと、荷物置き場があります。

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機内持ち込みサイズのスーツケースくらいなら、入りそうなサイズです。

さて、ベッドですが、カナディアン号は個室、開放寝台問わず、各車両の車掌がベッドメーキングをしてくれます。というのも、座席から寝台への転換が複雑で、乗客自身で行うことができないためですが、一人用個室は至って簡単です。

まず、座席が完全にベッドの下になってしまうので、座席の周辺を片付けます。そして、座席上部の背面にあるレバーを回します。

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そして、手前に引きます。

倒れてきたベッドには、すでにシーツと毛布、枕がセットされています。そのままにしておくと、ベッドが跳ね上がってしまうことがあるので、トイレの横にあるフックに、ベッドを引っ掛けます。

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これで、ベッドの完成。

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ベッドの横には読書灯があるので、夜間は就寝中はこれだけ良いでしょう。私は、就寝中は窓のブラインドを全開にし、夜明けを目覚まし代わりにしました。カナディアン号がバンクーバーから出発すると、夜間は人気の少ない山間部を通るので、窓を開けても真っ暗。ブラインドを開けても閉めても、夜間は変わりません。

さて、これは一人用に限ったことではなく、個室全体にいえることですが、鍵は内部からは掛かりますが、外出時に施錠できません。列車内のセキュリティーは比較的良いようですが、もちろん、盗難にあっても、VIA鉄道が責任を取ってくれるわけではありません。私は部屋にはPCやデジカメを置いていきたくなかったので、いつも重いかばんを下げて、列車内をうろうろしていました。

私は仕事柄、仕方ありませんでしたが、大きな貴重品を持っていかないことも、この列車に乗る際、気をつける点だと思います。

2本目の記事が終わっても、まだ列車が出発していない状態・・・

次回、VIA鉄道カナディアン号 乗車記その3 パノラマカーでパークカーの記事で、ようやくバンクーバーを出発できる見込みです。

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