なるたけ安く行きたいと願うのは誰でも同じ。でも、安くするために、何を犠牲にしなくてはいけない。
というわけで、今回はホテル代を極限まで削るべく、機中泊、車中泊を増やし、なおかつ、たくさんのものを見れる日程というものを考えてみました。VIA鉄道やグレイハウンドの夜行バスを使っての車中泊はよく知られているところですが、前回の記事で紹介した国内線の夜行便を使って、機中泊も効率的に利用してみました。
コースは日本出発6日間のコース。バンクーバー、VIA鉄道、カナディアンロッキー、ナイアガラと、詰め込めるだけ詰め込んでみました。
シーズン
この日程は以下の2つの条件を満たす必要があります。(いずれも2013年の日付)
VIA鉄道の運行日:バンクーバー発 5月1日~10月27日の日曜、火曜、金曜
ジャスパー~バンフの観光バスの運行日:ジャスパー発 5月3日~10月15日の毎日
これ以外のシーズンや曜日では日程が合わないので、ご注意ください。
1日目
成田~バンクーバー
エアカナダかJALの直行日で飛べます。午前中に着くので、昼間はフリー。バンクーバーの観光を夜まで楽しめます。
20:30、VIA鉄道カナディアン号にて、バンクーバーを出発。運行日は、5月から10月の夏期間は火曜、金曜、日曜。11月から4月の冬期間は火曜、金曜になる予定。(2012-13冬シーズンはそうでした)
2日目
16:00 ジャスパー着
ジャスパーの町並みを楽しみながら、この日はジャスパー伯。
翌日は、かなりハードな日程なので、ゆっくり休みましょう。
3日目
ブリュースターのジャスパー~コロンビア大氷原~バンフの英語ツアーがあるので、これに参加。各ポイントの観光をしながら、バンフまで移動できます。
このツアーはジャスパーの各ホテルを回りますが、大体8:00~8:30にピックアップ。所要9時間なので、17:30くらいに到着します。
バンフでの町歩きや夕食を楽しみ、その後、カルガリー空港へ移動。
19:30発、バンフエアポーターの空港行きシャトルに乗車。21:30、カルガリー空港着。
本当なら、もっと遅いバスだとありがたいのですが、これが空港行きの最終。空港では無料WIFIがあるので、ネットでもして、時間を潰してください。機中での睡眠時間が短いので、空港ロビーなどで仮眠しても良いのですが、置き引きなどには要注意。空港は一番被害に合いやすい場所です。
00:05発、AC146にてトロントへ。機中泊。
4日目
5:55、トロント着。
ナイアガラエアバスがシャトルバスを運行しているので、それを利用。運賃は利用人数や時間帯によっても異なるようで、申し込みページで、かなり進めないと見えません。大体$80くらいが目安。
8:30くらいにはナイアガラに到着するので、着後、観光。
ナイアガラ泊でも良いし、ぎりぎりまで料金を詰めたいのであれば、観光後、トロントまで移動し、宿泊する手もあり。ナイアガラエアバスには、トロント空港~ナイアガラ~トロントのダウンタウンというルートのシャトルもあるので、それも利用可能。
5日目
トロント空港へ移動。ナイアガラからなら、ナイアガラエアバスの利用。トロントのダウンタウンなら、シャトル、地下鉄+市バスなど、いくつかの選択あり。詳しくはトロント空港アクセスガイドの記事でご確認を。
トロントから成田へは直行便が取れれば、トロント発14:10。バンクーバーやカルガリー経由でも可能ですが、その場合、トロント発8:00くらいの国内線で移動しなくてはいけないので、出発時間がかなり早くなります。
トロントに宿泊していて、直行便が取れている場合、出発前にトロントのダウンタウンを観光することも可能です。
6日目
利用便によっても異なりますが、大体14:00~16:00に成田到着です。
概算とまとめ
まず概算。
航空券は時期やルートによっても異なるのですが、エアカナダ公式サイトにて、9月10日出発で調べたところ、166,340円でした。一応これを目安とします。これに、各地の交通費と宿泊費の目安金額をプラスしてみます。
航空券 166,340円
VIA鉄道 $175.35(エコノミー、早割り)寝台車だと$455.00~
ジャスパー宿泊 $100~(最安値でも、さすがにジャスパーは高いです)
ジャスパー~バンフ観光バス $177.45(雪上車乗車代金、昼食込み)
バンフ~カルガリー空港シャトル $56.85
トロント~ナイアガラ $80.00×2=$160.00(往復分)
ナイアガラ宿泊 $50.00~(ロケーションの良くない、モーテルクラス)
合計$719.65+166,340円なので、23~24万円といったところ。実際、航空券はもっと安い料金があると思うので、21万円くらいまではいけるかも知れませんが、食事代や、ナイアガラでの観光代金(霧の乙女号乗船など)が含まれていないので、これで相殺といったところです。
このツアー、実際にやると、かなりハードな日程になりますが、こういうこともできる!というひとつの参考なれば、幸いです。