以前、オールアバウトにて、カナダの秋の風物詩、サケの遡上ウォッチングという記事で紹介したストーニークリーク。バンクーバー近郊のバーナビー市の住宅地の中を流れる川ですが、今日サーモンの放流イベントが行われました。
整理券をもらって列に並ぶと、上の写真にあるような金属のでっかい箱にたどり着き、そこでボランティアの兄ちゃん姉ちゃんにジップロックに入れた稚魚をもらいます。因みに稚魚はコーホー(Coho=銀鮭)という種類で、この川に遡上してくるメインの種類であるチャムではありませんでした。チャムは比較的個体数も多いのが理由?確かに食べたらコーホーの方が美味しいのですが・・・しかし、市場に出回るイクラはチャムから獲れるものなので、チャムも大切にせねば。
それはさておき、ジップロックに入れてもらった稚魚をもって、川辺に作られた放流の足場へ行きます。
順番が来ると、足場にいる担当のおじさんに手伝ってもらって、稚魚を放流します。
鮭はあっという間に流されていきます。私は趣味で熱帯魚を飼っていますが、観賞魚では水槽に移す際、綿密に水あわせを行った後に水槽に放すという作業を行うので、この放流は、ものすごく雑!しかし、あっという間に死んでしまう観賞魚とは違い、これくらいのショックではビクともしないタフさを備えていないと自然界では生き残っていけないのだろうと、何となく納得。現実にこれだけ大量のサーモンを放流するとなると、綿密な水あわせなど行っている余裕もないのも事実ですね。
放流の足場は2箇所ありましたが、もうひとつの足場では、足場のすぐ横が流れの遅くなっていたので、大量の稚魚が休んでいました。
体調数センチの稚魚だったので、昨年の秋の卵から孵化したものだと思います。だとすると、コーホーの場合、まだ1年程度は川に留まって、それから海に下りていくので、しばらくはこの川が彼らの住処。しばらくはこの川で体力を付けて、海にくだり、数年後にこの川で再会したいものです。