カナダで秋のツアーと言えば、メープル街道の紅葉ツアー。他の場所では見れないのか?という疑問を時々耳にします。そこで、今回の記事では、メープル街道以外での秋についてご説明したいと思います。
プリンスエドワード島
![TPEI01_JS_Apin_Road_Fall Road](https://i2.wp.com/blue-works.com/jpn/wp-content/uploads/2011/08/TPEI01_JS_Apin_Road_Fall-Road-300x225.jpg?resize=300%2C225)
メープル街道に匹敵するほど、質の高い紅葉が見られるプリンスエドワード島 (C) Tourism PEI
赤毛のアンのふるさととしておなじみの島ですが、メープル街道にも負けないだけの紅葉が見られます。メープル街道の人気スポットであるローレンシャン高原やケベックが9月後半から10月前半が見ごろなのに対し、プリンスエドワード島では10月中旬がピーク。人気が高く、日本からのお客様で混雑するメープル街道を避けて、敢えてプリンスエドワード島で紅葉を観賞してみてはいかがでしょう?
![TPEI98_JS_Cape_Tryon_light](https://i2.wp.com/blue-works.com/jpn/wp-content/uploads/2011/08/TPEI98_JS_Cape_Tryon_light-300x225.jpg?resize=300%2C225)
プリンスエドワード島のイメージ写真でよく登場するケープトライオン灯台。ものすごくきれいな場所なのだが、写真ではその良さの10%も伝わらない。 (C) Tourism PEI
ところで、プリンスエドワード島といえば、赤毛のアンのイメージが先行していて、アンのファン以外が行っても面白くないのでは?と思われがちですが、そんなことはありません。余談になりますが、筆者が初めてプリンスエドワード島を訪れた際、「こんなにきれいな場所があったのか!」と心の底から感動しました。写真で見ても、なんて事のない景色・・・ しかし、初めて来た場所なのに懐かしさを覚え、今でもその景色は心の中に鮮明に焼きついています。
赤毛のファンでない人にこそ、ぜひ訪れて欲しいと思います。
カナディアンロッキー
![45_3484](https://i2.wp.com/blue-works.com/jpn/wp-content/uploads/2011/08/45_3484-300x225.jpg?resize=300%2C225)
バンフのひとつ手前の町キャンモアにあるスリーシスターズマウンテンと黄葉 (C) Travel Alberta
この山岳地帯には紅葉になる木はありません。代わりに見られるのが黄葉。カナディアンロッキーにはアスペンと呼ばれるポプラの種類や、アルパインラーチと呼ばれる高山帯の落葉松が黄金色と呼べるほど、見事な輝きを発します。アスペンは道路脇やバンフの町中でも見られますが、アルパインラーチは森林限界線と呼ばれる、樹木が生育できる限界の高度の場所に多いため、至近距離で見るためにはハイキングで見るしかありません。観光地しても人気の高いモレーンレイクからのハイキングルートに、その名もズバリ「ラーチバレー(落葉松の谷)」というコースがあり、ここをハイキングすると見られます。
アルパインラーチにしても、アスペンにしても、時期はメープル街道の紅葉よりも早く、9月上旬から中旬あたりが見ごろになります。
バンクーバー
![Fall 012](https://i2.wp.com/blue-works.com/jpn/wp-content/uploads/2011/08/Fall-012-300x225.jpg?resize=300%2C225)
バンクーバーでも、こんな風に街路樹で紅葉を見かけることはありますが・・・ (C) Blue Works
![Fall 016](https://i0.wp.com/blue-works.com/jpn/wp-content/uploads/2011/08/Fall-016-300x225.jpg?resize=300%2C225)
これも紅葉?いやいや、これはブルーベリー畑です。 (C) Blue Works
バンクーバーにも紅葉になるメープルの木は元々ありません。ただ、街路樹などで人工的に植えられたものがあるので、町中でも紅葉を見かけることはあります。もちろん、旅行目的にするほど大量にあるわけではありませんので、ご注意を。
バンクーバーでもポプラが数多くあり、これがカナディアンロッキーと同じく、きれいな黄葉になります。街路樹、郊外の自然のものを問わず頻繁に見られます。ただし、時期はカナディアンロッキーよりも大幅に遅く、10月に入ってからです。
ユーコン
![F5-00-62](https://i2.wp.com/blue-works.com/jpn/wp-content/uploads/2011/08/F5-00-62-225x300.jpg?resize=225%2C300)
ホワイトホースから北へ伸びるデンプスターハイウェイ沿いで見られるツンドラの紅葉。 (C) Government of Yukon
紅葉というよりも、地面が赤く染まると言った方が適当かもしれませんね。ユーコン準州の州都ホワイトホース近辺では見えず、さらに北のドーソンシティへ向かう途中で見られるものです。時期は8月後半から9月前半の約1週間のみ。ものすごく限られた期間と思われるかもしれませんが、メープル街道の紅葉だって、ポイントごとの見ごろは1週間程度。ただ、範囲が広く、それぞれの場所で見ごろの時期がずれているため、長く見られるわけですね。このツンドラの紅葉は、夜にオーロラ観賞も出来るという、一石二鳥のツアーにもなりますよ。
コメント
10月にバンクーバーに出掛けます。本当は萌えるように真っ赤な紅葉を見たかったのですが、当方のスケジュール的にバンクーバーに行くことになりました。こちらのサイトをフル活用させて頂いています。とても詳しくて分かりやすく書かれているので、とても助かります。同時に掲載されている写真でより分かりやすくなっているので初めて行くのにイメージが掴め安くうれしいです。
koseki様
お役に立てて何よりです。
メープル街道のように高原全体が紅葉というわけではありませんが、バンクーバーでも街路樹で紅葉のきれいな場所がありますので、それなりに秋を楽しんでいただけると思います。
カナダの旅をぜひ楽しんでください。
管理人